AutoCrypt ASL

Adaptive AUTOSAR向けセキュリティソリューション

SDV、自動運転技術の発展により、ECUに組み込まれるソフトウェアの重要性がますます高まっています。AUTOSARの登場でソフトウェア開発にかかる負担は軽減されたものの、セキュリティを実装することは難しく、未だに企業の課題として残っています。

Autocrypt ASLはAUTOSARフレームワークベースのソフトウェアに最適化されたセキュリティソリューションです。AUTOSAR Runtime for Adaptive Application(ARA)を提供し、Adaptive AUTOSARの安定的な通信をサポート、Add-on機能を通じて効率的なモジュール制御と強力なセキュリティ機能をサポートします。

構成

AutoCrypt ASLはAdaptive AUTOSARのFunctional Cluster(FC)と、Add-onで導入できるECUのハードウェアリソースとFunctional Cluster間の円滑な通信をサポートするフラットフォームサービスレイヤーセキュリティとオペレーティングシステムレイヤーセキュリティで構成されています。

AutoCrypt ASL 構成図

AutoCrypt ASLは安全なコミュニケーションをつかさどるARA::COMとARA::IAM、暗号関連演算と鍵管理の機能があるARA::CRYPTO、パケット検査やフィルタリングを行うARA::FW、セキュリティイベント情報を受信・モニタリングするARA::IDSMを構築・提供します。また、自社独自の技術で開発したAdd-onセキュリティ機能で、より強力なセキュリティ体制を構築することも可能です。

プラットフォームサービス

  • PDP(Policy Decision Point)とPEP(Policy Enforcement Point):ARA::IAMと連携してデータの受送信を管理します。アクセス権限を確認し、定められたポリシーを基にアクセスを制御します。

オペレーティングシステム

  • AutoCrypt TEE:安全なSoC(System On Chip)の実行環境をサポートする車載用セキュリティソリューションです。通常の実行環境から隔離されたセキュアな実行環境を構築し、ECUに必要とされる高度なセキュリティを実装します。

特長

互換性

・セキュリティソリューションと連携可能
・R20-11、R22-11対応

利便性

・各レイヤーに最適化されたセキュリティ提供
・開発必要がないAdd-onでセキュリティ実装

導入実績

・韓国H社のプロジェクト
・韓国ナショナルプロジェクト(SDV)遂行

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