AutoCrypt MBD
V2X通信における不正行為検出ソリューション
協調型自動運転システムは、車にレーダーやカメラ、LiDAR等の機器を載せて周りの情報を認識するとともに、PKIを用いて周辺車両とのセキュアな通信を組み合わせることで高度な自動運転を実現するものです。数百万台の自動車がPKI通信で連携することになるため、周辺車両の異常動作をリアルタイムに識別し、悪意のある行為を検知することが最も重要であります。
AutoCrypt MBDは、PKIシステム全体の信頼性を保持するために、不正行為検出(MBD:Misbehavior Detection)機能と証明書失効リスト(CRL: Certification Revocation List)の管理機能を提供し、信頼できない証明書による不正アクセスや情報漏れなどのリスクを防止します。
構成
AutoCrypt MBDは、OBUに搭載されるAutoCrypt LMBD(Local MisBehavior Detection)とサーバ側に搭載されるAutoCrypt GMBD(Global MisBehavior Detection)で構成されます。
周辺車両が異常動作や不正のあるV2Xメッセージを送ると、AutoCrypt LMBDは、異常行為検知レポート(MBR:Misbehavior Detection)を作成し、RSUを介してMA(Misbehavior Authority)サーバに転送します。MAサーバにあるAutoCrypt GMBDは、異常行為レポートを分析・検証し、異常行為であることが判明すると、この車両に対する証明書を破棄し、証明書実効リスト(CRL:Certificate Revocation Lists)に反映します。
更新されたCRLは、即時RSUを介しOBUに転送されるため、破棄された証明書がV2X通信に参加することを防止します。
特長
MBDに関するトータルソリューション
OBUに構成されるLMBD・MAに構成されるGMBD、OBU・管理システムまで、異常行動検出における統合型ソリューション提供します。
優れた拡張性
追加の設備連携による証明書登録及び安全な配布機能をサポートします。
異常行為に対する幅広いカバレッジ
中国・北米・欧州におけるMBD基準に基づき、異常項目に対する幅広いカバレッジを提供します。
実構築レファレンス
C-ITSプロジェクト参加によるLMBD/GMBD構築レファレンス保有しています。