AUTOCRYPT

2022年12月16日

CASE時代の鍵、自動車のサイバーセキュリティにどう対応していくべきか

現在、自動車はWireless KeyやETC、GPSなど多くの通信で外部と繋がっており、Connected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、Shared & Services(シェアリング&サービス)、Electric(電気自動車、EV)のCASEを制す企業が2020年代以降の自動車業界を制す、と言われています。 このような技術の発展と共に重要視されているのが、技術を安全に活用するためのセキュリティです。2022年2月、車載部品メーカーである小島プレス工業で攻撃者にリモート機器の脆弱性を突かれ、社内ネットワークに不正アクセスされました。そののち、システムのデータを暗号化されて身代金を要求するランサムウェア攻撃を受け、システム障害に陥りました。被害は小島プレス工業だけでなく、この取引先であるトヨタ自動車は部品の不足のため14工場28ラインを停止することとなりました。 一例をあげましたが、今後、今以上に自動車業界がサイバー攻撃の標的になりやすくなっていくことが容易に想像できます。それは、ネットワークに繋がった自動車が社会インフラとしての重要性を高め、社会へのインパクトが大きくなったり、ランサムウェア攻撃の標的としてより高額の身代金を要求できたりするためです。 しかし、これまでは自動車業界全体としての対策レベルの向上や信頼の確保を図るためのセキュリティルールが全世界で存在せず、各自の対応に一任されていました。そのため、全世界で共通の自動車のサイバーセキュリティ対策が求められてきました。   自動車サイバーセキュリティが欧州や日本で義務化される背景 2020年6月、自動車基準調和世界フォーラム(WP29)にて、自動車のサイバーセキュリティ法規(UN-R155)が自動車のサイバーセキュリティ関連で初めての国連規則かつ法規制として拘束力をもつものとして採択されました。 WP29は、国連欧州経済委員会(UNECE)の作業部会で、安全で環境性能の高い自動車を容易に普及させる観点から、自動車の安全・環境基準を国際的に調和することや、政府による自動車の認証の国際的な相互承認を推進することを目的としています。メンバーは、欧州各国、1地域(EU)に加え、日本や諸各国も参加しています。 つまり、WP29のメンバーで採択された自動車サイバーセキュリティ法規により、そのメンバーである欧州や日本では2022年7月以降に発売される新車から、段階的に対応が義務化されることとなったのです。   自動車サイバーセキュリティに関する国際規格、UN-R155とISO/SAE21434の説明 先述の通り、UN-R155は自動車のサイバーセキュリティ関連で初めての国連規則かつ法規制として拘束力をもつものです。またISO/SAE21434は道路車両—サイバーセキュリティエンジニアリングの国際標準規格です。ISO/SAE21434は、その要求事項を組織及び製品に適用することで、欧州・日本で法規制となったUN-R155の規定を満たすことができるようなガイドとなっています。 まず、UN-R155について説明します。このセキュリティ法規を遵守するため、各社はプロセスとプロダクトの2つの認証を実施しなければなりません。プロセスでは、認証当局により自動車製造業者(OEM)に対して、自社内外関わらず、最新リスクの特定、処理、管理、セキュリティテスト、インシデント・攻撃の検出と処理、脅威インテリジェンス、脆弱性監視の全プロセスにおけるサイバーセキュリティ体制が構築できていることを確認するための審査を事前に行い、適合証書を発行する必要があります。この適合証書発行のため、後段で説明するISO/SAE 21434 に従って組織やルール&プロセスを整備し、その妥当性を第三者に説明しなければなりません。またプロダクトでは、認証されたプロセスに従って、車両が開発・生産されているかどうかの実証が求められます。 次に、ISO/SAE21434を説明します。ISO/SAE 21434は、路上を走行する車両内部の電子制御システムに関して、サイバーセキュリティ観点でのプロセス定義およびリスク管理をガイドする目的で作成された国際規格です。対象範囲は、自社内外関わらず、企画から開発、運用、廃棄に至るまでの自動車のライフサイクル全般にわたり、対象となるアイテムやコンポーネントも車両や車両のシステムだけでなく、ネットワークにより社外に繋がる他社で製造した外部デバイスも含まれています。 ISO/SAE 21434は大きく、サイバーセキュリティマネジメント、コンセプトフェーズ、サイバーセキュリティ製品開発、製品開発後の生産、運用保守、リスク分析・評価の6つの内容に分かれます。 サイバーセキュリティマネジメント 組織のサイバーセキュリティ管理と、プロジェクトのサイバーセキュリティ管理の2つの活動が要求されています。 まず、組織のサイバーセキュリティ管理ではサプライチェーン全体でISO/SAE 21434に準拠したルール&プロセスの構築と、実際にプロセスを運用するための組織の構築が必要です。サイバーセキュリティ内部統制の仕組み及び、サイバーセキュリティ意識管理、力量管理及び継続的改善を含むサイバーセキュリティ文化を確立しその維持を行っているか、3年に1回監査を実施することが求められています。 […]
2022年12月15日

アウトクリプトのV2X-PKIルート認証局サービス、WebTrust認定を獲得

次世代のモビリティ社会の実現に向けた自動運転セキュリティ及びMaaSソリューションを手掛けるアウトクリプト株式会社(AUTOCRYPT Co., Ltd.、https://www.autocrypt.jp、本社:韓国ソウル、代表取締役社長 金・義錫、以下アウトクリプト)の「AutoCrypt V2X-PKI CA」サービスがWebTrustプログラムの基準に適合し、V2X-PKIにおけるルート認証局(Root CA、Certification Authority)として認定されました。V2X通信に関わるルート認証局としてはアジア初、世界3番目の認定となります。 「WebTrust」とは、AICPA(米国公認会計士協会)とCICA(カナダ勅許会計士協会)が定めた、証明書を発行する認証局の信頼性を保証する監査プログラムで、WebTrust認定を獲得するためには、認証局の業務手続き、鍵及び証明書のライフサイクル管理、認証局環境の統制まで、幅広くかつ厳格な要件を満たさなければなりません。 アウトクリプトは、V2X通信における証明書の発行から破棄までのライフサイクル全般のセキュリティレベルに対してWebTrustの厳正な監査基準に基づく審査を受け合格することにより、信頼できる第三者認証機関としてV2X-PKI認証局の信頼性の階層構造を実現しました。「AutoCrypt V2X-PKI CA」サービスは、下位の認証局にV2X通信に関わる証明書を発行及び管理することで信頼性を保証するルート認証局の役割を果たし、北米、ヨーロッパ、韓国及び中国のSCMS標準をサポートしています。 アウトクリプトの代表取締役社長の金・義錫は「今回V2X-PKIにおけるWebTrust認定を取得したことは、国際的に通用するV2Xエコシステムの信頼性と安定性を確保できたということから我々にとってとても大きな意味があります。当社は信頼できる認証機関として、サービス利用者にV2X通信プロセスの簡素化と効率化を提供し、より多様なユースケースにおけるV2X実装を実現していきたいと思っております」と述べました。 一方、「V2X-PKI CA」サービスの他にも、V2X搭載ユニット(OBU)、路側機(RSU)用セキュリティモジュール、SCMS(SecurityCredential Management System、セキュリティ証明書管理システム)など、V2Xのエコシステムにおける幅広いセキュリティソリューションを提供しています。 ■AutoCrypt V2Xについて AutoCrypt V2Xは、ITS(高度道路交通システム)におけるセキュアなV2X通信を支える高度かつ包括的なソリューションを提供します。CAMP(Crash Avoidance Metrics Partnership)、IEEEなどの主要国際標準に準拠した先端セキュリティ技術を用いてV2X環境におけるセキュアな通信を可能にする認証及び暗号化システムを提供し、「ユーザ認証」と「データ暗号化」によるプライバシー保護を実現します。 https://www.autocrypt.jp/v2x/
2022年12月1日

韓国を代表するモビリティ企業が集まる、「韓国次世代モビリティ技術展2022」出展レポート

愛知県刈谷市は「トヨタ発祥のまち」として知られています。トヨタグループ創業者である豊田佐吉氏が1926年刈谷市で株式会社豊田自動織機製作所(現、株式会社豊田自動織機)を設立し、自動車製造のために1933年自動車部を設置したのが、今のトヨタ自動車の誕生のきっかけです。現在でもトヨタ自動車、デンソー、アイシングループ など自動車関連産業は刈谷市に集積しています。 日本の自動車産業を代表する刈谷市で、韓国のモビリティトレンドの紹介と両国の協力強化を図ることを目指し、 KOTRA(大韓貿易投資振興公社)主催の「韓国次世代モビリティ技術展 2022」が開かれました。2022年11月22日~23日の二日間に渡って刈谷産業振興センターで開かれたこのイベントでは、韓国自動車産業を代表する現代自動車(ヒョンデ)をはじめ、次世代モビリティビジオネスを展開する自動車関連企業45社が出展しました。大変光栄なことに、韓国で注目されるモビリティセキュリティ企業として選ばれ今回のイベントに出展することとなりました。 会場ではヒョンデが日本で市販しているEVのIONIQ5と燃料電池車のNEXOをはじめ、韓国のモビリティトレンドを確認できる自動車部品、素材、バッテリーなどが展示され、韓国の自動車産業に興味を持っている多くの方に来場していただきました。 自動車産業パラダイムが急変しています。ハードウェア中心の機械からソフトウェア中心の電子機器へと変化に伴いソフトウェア定義型自動車(Software-Defined Vehicle)が登場することによって、自動車そのものを超え「移動」に対する価値観や概念の転換が求められています。 IT強国と呼ばれる韓国でも2000年代後半からIT技術と自動車システム技術を融合したコネクテッドカーやEVの研究開発が本格的に始まり、ヒョンデのような大手企業からモビリティスタートアップまで、自動車業界の様々な分野で車と交通の未来像を見据えた様々な取り組みが進めてられています。 一方、自動運転に向けた国際的な取り組みとしてセキュリティが注目されています。自動車業界をリードする日本やEUなどでは、UNECE WP29で合意された自動車のサイバーセキュリティ法規(UN-R155)が今年の7月から本格的に実施されており、2024年7月に全ての新車を対象にこの規則の義務化が予定されています。UN-R155やISO/SAE 21434により、OEMやサプライヤーに対し自動車開発から販売におけるライフサイクルにおけるサイバーセキュリティマネジメントシステム(CSMS)の構築が求められるようになるなど、今後自動車のサイバーセキュリティにどう対応していくかは自動車業界全体の課題になると考えられます。 そこで今回は、自動車開発段階から適切なセキュリティ対策を進めていくことができる、車のサイバーセキュリティソリューションを紹介させていただきました。当社では、CAN及びEthernetなど車載ネットワークにおけるサイバー攻撃に対する検知機能とECUセキュリティを提供する「AutoCrypt IVS」をはじめ、車載ソフトウェアに使用されたOSSに対し分析機能とSBOMを提供するツールの「AutoCrypt Security Analyzer」、自動車開発段階で必要とされるファジングテスト(Fuzzing Test)ツールの「AutoCrypt Security Fuzzer」など、UN-R155や ISO/SAE 21434が要求するセキュリティを担保するための最適な解決策を提供しています。2007年から17年間自動車のサイバーセキュリティを研究開発して技術力と専門性を有し、車内セキュリティ及びV2Xセキュリティにおける様々な実績を積み重ねてきました。2023年に量産される2700万台の自動車に当社のセキュリティ技術を搭載することが確定しています。 自動車は単なる機械を超え、ソフトウェア、それからサービスとして捉えるようになるでしょう。自動運転が実現するには、自動車高度化のみならず交通システム観点からの対策も必要になるということです。そこで、鍵となるのがMaaS(マース:Mobility as a Service)で、今後MaaSをどう展開していくかはモビリティ企業に重要な課題になると思います。当社が提供するモビリティソリューションの「AutoCrypt FMS」は当社ブースに立ち寄ってくださった多くの方に好評をいただきました。「AutoCrypt […]
2022年11月11日

アウトクリプト、「韓国次世代モビリティ技術展2022」に出展

次世代のモビリティ社会の実現に向けた自動運転セキュリティ及びMaaSソリューションを手掛けるアウトクリプト株式会社(AUTOCRYPT Co., Ltd.、https://www.autocrypt.jp、本社:韓国ソウル、代表取締役 金・義錫、以下アウトクリプト)は、2022年11月22日(火)から11月23日(水)に、KOTRA(韓国貿易センター名古屋)が主催する「韓国次世代モビリティ技術展2022」に出展いたします。 昨今、気候変動による問題で「カーボンニュートラル」が地球規模の課題として取り上げられています。「韓国次世代モビリティ技術展2022」では、自動車メーカーや部品メーカー、ソフトウェア企業など、韓国企業45社が参加し、自動車業界で進められている電気・水素自動車の技術開発の現況と脱炭素化への取り組みなどを紹介しながら、日本国内におけるビジネスパートナー開拓のための展示相談会を行います。 アウトクリプトは2007年から約15年間次世代モビリティの根幹を成すともいわれるセキュリティ技術の研究・開発に取り組んできました。今回のイベントでは、ECU保護及び車載ネットワークセキュリティを提供するサイバーセキュリティソリューション「AutoCrypt IVS」をはじめ、自動車開発段階で必要とされる、車載ソフトウェア専用のファジングテストツール「Security Fuzzer」、車載OSS脆弱性診断・自動分析ツール「Security Analyzer」など、車載システムのセキュリティにおける総合的かつ包括的なアプローチをご提案します。 アウトクリプトのトータルフリートマネジメントシステム「AutoCrypt FMS」もご紹介します。現在、日本の多くの地域で高齢化と過疎化が進み、交通手段の確保が大きな課題として挙げられています。アウトクリプトは、交通弱者の移動課題に役立つ「交通弱者移動プラットフォーム」や「デマンド型交通システム」など、実際弊社が設計・運営しているモビリティプラットフォームサービスのユースケースを取り上げながら、大規模配車管理に活用できるワンストップMaaSソリューションをご紹介します。   ■イベント概要 名称: 韓国次世代モビリティ技術展2022 会期:2022年11月22日(火)~11月23日(水) 主催:KOTRA(韓国貿易センター名古屋) 会場:刈谷産業振興センター1Fあいおいホール 開催時間:10:00~17:00 開催形式:会場開催(参加無料・事前登録制) 公式HP:https://kor-mobitech.com/   ■出展製品の詳細について AutoCrypt IVS:https://www.autocrypt.jp/ivs/ AutoCrypt […]
2022年11月3日

アウトクリプト、「AutoTech Breakthrough Awards」を受賞、交通バリアフリーの実現への取り組みが高く評価

次世代のモビリティ社会の実現に向けた自動運転セキュリティ及びMaaSソリューションを手掛けるアウトクリプト株式会社(AUTOCRYPT Co., Ltd.、https://www.autocrypt.jp、本社:韓国ソウル、代表取締役 金・義錫、以下アウトクリプト)は、自動運転や次世代モビリティなど自動車産業をリードする革新的な技術や企業を表彰する第3回「AutoTech Breakthrough Awards」にて、「Ride Hailing Innovation of the Year(最優秀ライドヘイリング・イノベーション賞)」を受賞しました。 ライドヘイリング(Ride Hailing)とは、乗客がプラットフォームを通じて配車を依頼し車両を呼び出すことができる、自動車による送迎サービスのことを言います。今回受賞したのは、交通弱者の移動に特化した当社のモビリティソリューション「AutoCrypt EQ」です。EQとはEquity(公平)の略語で、当社がバリアフリー実現という新たなイノベーション創出のために、交通弱者向けサービス開発及び提供に積極的に取り組んできたことが高く評価されました。 「AutoCrypt EQ」はアプリケーション開発からサービスプラン、配車管理システム、UIデザイン、ブランディングまで、ユーザのニーズを柔軟に反映できるパッケージとして提供されます。2020年に韓国・釜山で開始した視覚障害者のための福祉タクシーサービスは、サービス開始2年で運行台数約150台、累計ユーザ数約16,000人を達成しています。他にも、ソウル市の自治体と連携した妊婦のためのサービスや、デマンド型交通プラットフォームなど、様々な分野におけるモビリティサービス開発及び運営実績を有します。 【AutoTech Breakthrough Awards マネージング・ディレクター ブライアン・ヴォーン 評価コメント】  交通弱者向けの移動サービスの必要性を考えてみると、利便性は極めて高いものの、コスト面でも、効率の面でも決して良いとは言えません。アウトクリプトは、ユーザそれぞれの特性とニーズを正確に反映しながらも開発面で効率を実現できるフルマネージド型サービスを提供するという点、そして長年にわたるモビリティ分野での経験と実績、信頼の高い技術力などが認められ、今年の「Ride Hailing Innovation of […]
2022年10月24日

AutoCrypt IVS、「CyberSecurity Breakthrough Awards」にて「今年の自動車サイバーセキュリティ賞」を受賞

次世代のモビリティ社会の実現に向けた自動運転セキュリティ及びMaaSソリューションを手掛けるアウトクリプト株式会社(AUTOCRYPT Co., Ltd.、https://www.autocrypt.jp、本社:韓国ソウル、代表取締役 金・義錫、以下アウトクリプト)は、自社車載システムセキュリティソリューション「AutoCrypt IVS」が、「CyberSecurity Breakthrough Awards 2022」にて、今年の自動車サイバーセキュリティ賞を受賞したことをお知らせいたします。 今年第6回を迎える「CyberSecurity Breakthrough Awards」は、サイバーセキュリティ業界をリードする企業をはじめ、製品、技術革新、人々を表彰するアワーズで、情報セキュリティ業界で最も包括的なプログラムとして機能するために設立されました。「AutoCrypt IVS」としては初の受賞となり、自動車ライフサイクル全領域をカバーする唯一のソリューションであることが高く評価されました。 【CyberSecurity Breakthrough Awards マネージング・ディレクター ジェームズ·ジョンソン 評価コメント】 自動車に搭載されるソフトウェアは高度化かつ複雑化し、開発工数は増加の一歩を辿っています。今後自動車メーカーには、ソフトウェア間の連携や相互作用を考慮した設計と統合的な制御が求められることになるでしょう。AutoCrypt IVSは、脅威分析とリスクアセスメント(TARA)をはじめ、セキュリティテスティング、脅威緩和まで、それぞれのセキュリティ対策を一元化しプロセスの簡素化と一貫した運営を支援する、唯一の車載システム向けセキュリティソリューションということから高く評価されました。 受賞企業一覧 ▶ https://cybersecuritybreakthrough.com/2022-winners/ 【アウトクリプト 代表取締役 金・義錫 […]
2022年9月29日

アウトクリプト、OECD国際交通フォーラム(ITF)コーポレート・パートナーシップ・ボードに加入

次世代のモビリティ社会の実現に向けた自動運転セキュリティ及びMaaSソリューションを手掛けるアウトクリプト株式会社(AUTOCRYPT Co., Ltd.、https://www.autocrypt.jp、本社:韓国ソウル、代表取締役 金・義錫、以下アウトクリプト)は、9月29日、 経済協力開発機構(OECD)の本部のあるフランス・パリで開催された「第2回 ITF CPB WEEK」に参加し、国際交通フォーラム(International Transport Forum、以下ITF)のコーポレート・パートナーシップ・ボード(Corporate Partnership Board、以下CPB)に会員として加入したと発表した。 写真左から、キム・ヨンテ OECD国際交通フォーラム事務局長、イ・ソグ アウトクリプト創業者兼議長 OECDの傘下組織のITFは2013年、交通政策を巡る政策決定者や民間企業の間での情報共有や交流を促進し、交通関連政策議論にビジネスの視点をもたらすためのメカニズムとしてCPBを設立した。現在フォード(Ford)、ボルボ(Volvo)、トヨタ(Toyota)、NXP、ボッシュ(Bosch)、シーメンス(Siemens)、ウーバー(Uber)など、モビリティ業界をリードする先進企業約30社が参加している。この中で唯一のモビリティセキュリティ企業であるアウトクリプトは、今後サイバーセキュリティ視点からのモビリティ及び交通システムを考察し、課題解決に向けた様々な研究や活動などを進めていく。 アウトクリプトは、北米(SCMS)、ヨーロッパ(CCMS)、中国(C-SCMS)など国際標準規格に対応したV2Xソリューションを提供している。現在韓国政府主導で推進されている協調型高度道路交通システム(以降C-ITS)構築に参加するなど、V2X(Vehicle to Everything)における高度なセキュリティ技術と実運用ノウハウをもとに業界をリードしている。また、自動車基準調和世界フォーラム(WP29)で合意された自動車のサイバーセキュリティの国連規則への対応やMaaSソリューションをなどモビリティ分野における幅広いポートフォリオを備えており、次世代モビリティ社会の実現に向けた様々な取り組みを行っている。 アウトクリプト創業者のイ・ソグ議長は、「CPBメンバーとして、C-ITSに対する我々のビジョンを共有するとともに、未来交通システムづくりに寄与することができ、喜びと同時に強い責任を感じている」とし、「モビリティセキュリティの視点からみたより安全で実効性のある交通システム政策が推進されるよう積極的に取り組み、様々なステークホルダーと連携しながら持続可能なモビリティ社会の形成を後押ししていきたい」と述べた。  
2022年5月12日

自動車セキュリティEnd to Endソリューションを展開するアウトクリプト、「人とクルマのテクノロジー展2022横浜」出展

自動運転セキュリティ企業アウトクリプト株式会社(AUTOCRYPT Co., Ltd.、https://autocrypt.io、本社:韓国ソウル、代表取締役 金・義錫、以下アウトクリプト)は、2022年5月25日(水)から27日(金)まで3日間、パシフィコ横浜で開催される自動車技術展「人とクルマのテクノロジー展2022横浜」に出展いたします。当社として初めての展示会参加となります。 アウトクリプトはこれまですべての「移動」をより安全にするためのセキュリティソリューションを開発してきました。「人とクルマのテクノロジー展2022横浜」では、自動車サイバーセキュリティソリューション、V2Xセキュリティソリューション、トータルフリートマネジメントシステムの3つのサービスを展示いたします。今後モビリティ社会に必要とされる自動運転セキュリティ技術を中心に、だれもが安全で自由に移動できるFMSサービスまで幅広いソリューションをご紹介します。   ・WP29に完全対応:自動車サイバーセキュリティソリューション「AutoCrypt IVS」  車載ネットワークを狙ったサイバー攻撃が増加しており、自動車産業を取り巻くサイバーセキュリティリスクは深刻化しています。2022年7月以降の新型車においては、車両の型式認可を受ける際に国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)が決めたサイバーセキュリティ要件を満たす体制であることを示す必要があります。このため、自動車のサイバーセキュリティを強化させることは、自動車メーカーやサプライヤーにとって非常に重要な課題となっています。 AutoCrypt IVSは、自動車通信プロトコールに最適化されたサイバーセキュリティ対策です。自動車通信セキュリティに必要とされるファイアウォール及び侵入検知システムの機能を提供し、ECUの安全な通信確立に必要なセキュリティモジュールを提供します。車両外部から侵入される悪性通信だけでなく、車両内部で発生する異常な通信内容まですべて検知及び対応します。 ・国際セキュリティ標準規格に対応:V2X通信セキュリティソリューション「AutoCrypt V2X」 自動運転のレベルが高くなるほど、自動車とあらゆるものがつながるV2Xの安全性確保が重要な課題になります。一方、自動車産業のグローバル化をが進展するにつれ、自国のみならず他の国でも生産・販売などを進めている自動車メーカーや部品サプライヤーにとって、国や地域によって異なるセキュリティ基準に対応することがますます重要となっています。 AutoCrypt V2Xは、V2X環境におけるセキュリティ通信のための認証及び暗号化システムを提供し、「ユーザ認証」と「データ暗号化」によるプライバシー保護を実現します。無線通信技術におけるセキュリティ標準規格のIEEE 1609.2をサポートする他、北米(SCMS)、欧州(CCMS)、中国(C-SCMS)など、国や地域によって異なるそれぞれのセキュリティ標準規格のすべてに対応するセキュリティ証明書システムを提供します。 ・日本初出展:トータルフリートマネジメントソリューション「AutoCrypt FMS」  モビリティの進化によって、車から得られる膨大の量の「モビリティデータ」は重要度を増しています。アウトクリプトは自社が提供するOBD IIから収集したデータを活用し、MaaS事業者に対し最もセキュアなフリートマネジメントシステムを提供します。AutoCrypt FMSは、車両状況の常時モニタリングを行い、車両情報基盤の診断と運転習慣分析によるサービス改善を支援します。また、エンドツーエンドの暗号化及びユーザ認証テクノロジーによるフリートの安全で効率的な運用をサポートします。 特に、今回の展示会では、多くのユーザ様に実際ご利用頂いてる当社の移動プラットフォームを展示します。障害者の外出時の移動を支援する「交通弱者向け移動プラットフォーム」、少子高齢化社会における地域公共交通として注目されている「需要応答型交通(DRT)システム」、複数の移動手段のルート検索・移動手段の予約・決済までをアプリ上で行いシームレスな移動をサポートする「マルチモーダルモビリティサービス」まで、AutoCrypt FMSを活用した最新事例をご紹介します。 ■展示会概要  【リアル展示会】 […]
2022年2月9日

アウトクリプト、V2X通信を支えるセキュリティ証明書管理システムの最新バージョンを発表

自動運転セキュリティ企業アウトクリプト株式会社(AUTOCRYPT Co., Ltd.、https://autocrypt.io、本社:韓国ソウル、代表取締役 金・義錫、以下アウトクリプト)は、V2X通信を実現するためのセキュリティ証明書管理システム「AutoCrypt SCMS」のバージョン5.0のリリースを発表した。 SCMS(セキュリティ証明書管理システム、Security Credential Management System)は、V2X経由で送受信されるすべてのメッセージにおいて、署名や検証を行う際に使用されるため、安全な道路交通社会の実現に欠かせないものとなる。PKI(公開鍵暗号基盤)を用いて、証明書の暗号化、検証、管理を行う「AutoCrypt SCMS」の最新バージョンは、CRL(Certification Revocation List、証明書失効リスト)とMBD(Misbehavior Detection、不正行為検出)機能を提供する。 セキュリティ標準規格のIEEE 1609.2を基盤としたCRLは、失効された証明書のハッシュ値を含むhash-based CRLと、効率よく管理するために証明書を大量に失効させるlinkage ID-based CRLの両方をサポートする。 「AutoCrypt SCMS」は、北米(SCMS)、欧州(CCMS)、中国(C-SCMS)など、国や域によって異なるそれぞれのセキュリティ標準規格のすべてに対応するセキュリティ証明書システムを提供する。アウトクリプトは、Blackberry、Escrypt、Green Hills Softwareのような自動車サイバーセキュリティ企業とともに、アジア・パシフィック地域の企業としては唯一「OmniAir Plugfest」に参加した。そこで実走行環境における相互認証証明書の失効の実証実験に成功し、証明書の発行から、管理、失効まで、証明書のライフサイクル全体における国際的に互換性を備えていることを証明した。 アウトクリプト代表取締役社長の金は、「完全な自動運転を実現するレベル4又はレベル5に至るには、V2X通信における安全性の確保が何よりも優先される最重要課題であるだろう」とし、「V2Xセキュリティ構築件数で世界最多を誇るアウトクリプトは、認証システムの持続的な高度化とともに、北米、欧州、中国など世界自動車産業の拠点を中心に自動車メーカーとのパートナーシップを強化することによって、ビジネスの更なる拡大に積極的に取り組んでいきたい」と述べた。 一方、アウトクリプトは、韓国政府が主導するC-ITSスマート道路構築事業に参加し、セキュリティ実装を行っている。また、自動車メーカーや自動車部品メーカーと共同で安全なV2X環境構築のためのプロジェクトを展開するなど、V2Xセキュリティ市場を先導するグローバルリーダー企業として、自動運転技術の高度化及びビジネス拡大に向けて取り組んでいる。  
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