OSSのセキュリティリスク
OSSの重要性は益々高まっています。昨今では、ソフトウェアとOSSを組み合わせてシステムを開発することが主流となっています。オープンソースのソースコードを改変したり、複数のOSSを組み合わせ連携させるなど様々なカスタマイズも頻繁に行われます。最新の調査によると、ソフトウェア・コードベースの99%で1つ以上のOSSコンポーネントが使われ、ソフトウェア・コードベース全体における比率として、70%がオープンソースで構築されています。
誰でも自由に使えるメリットがあるものの、OSSによって多くのシステムが危険にさらされているのも事実です。ソフトウェア・コードベースの80%以上が少なくとも1つの脆弱性を含んでいるという分析結果も出ています。万が一OSSに脆弱性が発見された場合は、開発者自らパッチを適用したり、バージョンアップを行わなければなりません。しかし、ソースコードの一部改変した場合は、発見された脆弱性が自分が使ったソースコードに含まれているのかを判断することが極めて難しいです。他のソフトウェアとソースコードが依存関係にあり、バージョンアップなどが難しい場合もあります。
OSSの脆弱性の対処としてまず、ソフトウェア開発に使用したOSSコンポーネントとライセンスを明確に把握することが求められます。バイデン大統領は、連邦政府機関におけるサイバーセキュリティ改善に係る大統領令に署名しました。推奨事項の中には、連邦政府が使用するソフトウェア・アプリケーションの安全性と整合性を確保するためのSBOM(ソフトウェア部品表)が要件に挙げられています。SBOMには、ソフトウェア構築で使用される全てのオープンソース・コンポーネントやライセンス、バージョンなどが一覧に表示される必要があります。SBOMは日本においても普及が推進されており、今後ますます重要性が高まると予想されます。
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